words #4
風邪とビールとソングライターと手袋
このブログは、何人の人に読まれているんだろう。
そんなに読んでいないよね。
ファッションをやるからには、
良い香りの香水をスマートフォンより常に身体に携え、
こんなので足りるのかみたいな食事を摂り、
クラブに朝まで行って、
絵画や写真に霊感を降ろし、デザインする。
みたいな、ステレオタイプでないといけないと思っていた10代でした。
ただ、あれもこれもそれもどれも、あまり得意ではなく、どうしたものかと悩んだ10代でした。無理して、そこに合わせようとしていました。
今となっては、そんなことしなくても大丈夫なんだよ、ともちろん思うのですが、無理したら無理なものができると身に沁みて理解したのは、少し経ってからでした。
もっと、自身の言葉で、自身のフィルターで、無理のない、自然で、本当に美しいと思うものをテーマにモノが作れたら。
そんな事を常々考えていて、気がついたら今のスタイルになっていました。
だからといって、絵画や写真や現代アートに感銘は受けますし、無意識に自身の血液のどこかに流れてはいるんでしょう。
ただ、落ちていた手袋に対して、「この手袋はどこに帰っていくのだろう」と、疑問を持って、正解も不正解もない問いを考えている方が、自分らしいのだな、と、ここ何年かは考えています。
手袋でも、小銭でも、葱でも、なんでもいいんです。
たまたま自身の生活や人生の目に映ったものに対して、どう自分が考えるか。それだけが自身のファッションなんです。
10代の頃に描いていたファッションデザイナー像やファッションの像とは少し変わり、風邪気味なのにビールを煽り、敬愛する小山田壮平氏のライブ映像を観ながら、この文章を書いています。
これが現在の僕のファッションだと思います。
Issue#9は、それがなるべく滞らず、表に出せたコレクションだと、ちょっと自信を持って言えます。
このブログは何人の人が読んでいるのでしょう。
全く服に触れていないこの文章をどう思うのでしょう。
服の説明をしたら、そうにしかならないから、やはりやりたくありません。
あくまで、様々なきっかけや装置であって欲しいなと想ってます。
そんな事を書くのはどうなんでしょう。
でも、
そんなに読んでないから、いいよね。